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金沢おでんと日本酒 【前編】

片町「ちくわ」で飲み比べ・食べ比べ

2018.01.27

金沢おでんと日本酒 【前編】

金沢が食の街といわれるのは、加賀百万石の伝統を受け継ぐ高級料亭から、リーズナブルな庶民派グルメまで、その幅広さも理由の一つ。そんな金沢グルメを「real local金沢」の食いしん坊が、調査・研究と称して探訪する新企画を立ち上げました。第1回目は、今や金沢グルメの代表格「金沢おでん」と、その相棒として欠かせない日本酒を、この3人がリサーチします。

「金沢グルメ・リアル研究会」結成!

金沢おでんと日本酒 【前編】

笠原美緑(左):
「金沢R不動産」スタッフ。日本酒は好きだけど、まだよくわからない社会人1年目。お店で自分好みのお酒を注文できるようになりたい。

小津誠一(中):
建築家、建築(studio KOZ.)・不動産(金沢R不動産)を通してまちや社会をデザインする「有限会社E.N.N.」と、飲食店を経営する「株式会社嗜季」の代表。とりあえずビールからの日本酒派。

坂下有紀(右):
ライター、この研究会の書記を担当。酒蔵に8年勤務の経験があり、利酒師の資格も持つ。お酒は食事に合わせて選ぶ派。

おでん&日本酒といえば、片町「ちくわ」さん!

金沢おでんと日本酒 【前編】
オーナーの平田さん。

今回うかがったのは片町にある「ちくわ」さん。2015年オープンと金沢おでん業界では新顔ですが、そのこだわりの出汁、おでんダネ、豊富なサイドメニューと日本酒のラインナップで人気の注目店です。スタイリッシュなダイニング風の「おでんバル」で、女子が1人でも入れる雰囲気も魅力。日本酒は石川県の地酒の他に、オーナー平田さんセレクトの全国の銘酒が揃い、グラス200〜300円から楽しめます。

金沢おでんと日本酒 【前編】

平田:おでんとお酒はどうしますか?

小津:どうせなら石川県の地酒と、金沢らしいおでんの組み合わせがいいね。

平田:今日は季節限定の生酒4種類と、通年ご用意している福光屋の「加賀鳶」「黒帯」がありますよ。

坂下:しぼりたての生酒と燗酒で、おでんと合わせるのも面白そうですね。おでん=熱燗ってイメージありますし。

小津:そうしよう。お燗にするなら「黒帯」かな。

平田:では、4種類の生酒は冷酒用のグラスで、「黒帯」はお燗で順にご用意しますね。

金沢おでんと日本酒 【前編】

平田:おでんの盛り合わせです。大根、糸こんにゃく、たまご、ちくわ、ごぼ天、梅貝、鶏団子、タコです。

小津:2人は富山の出身だけど、おでんは金沢とは違う?

坂下:違いますね。まず、おでん専門店が金沢のようにないので、こっちに来て驚きました。基本は家で食べるイメージです。

笠原:私も金沢はおでん屋さんが多くてびっくりしました。具の種類も多いですよね。

坂下:梅貝のおでんは金沢で初めて食べたし、カニ面も独特ですよね。

笠原:タコもおでんで食べたことなかったです。

金沢おでんと日本酒 【前編】

小津:この店は「ちくわ」もオリジナルなんだよね。

坂下:毎日お店で焼いているんですよね。季節で練り込む素材を変えたりして。今日はアオサ入りかな。

笠原:私は「ちくわ」さんオリジナルの、イクラがのった玉子が大好きです。

坂下:タマゴonタマゴ、私も好き。

第1部 おでん×能登杜氏のお酒

金沢おでんと日本酒 【前編】
■「萬歳楽 劔 山廃純米 生原酒」(小堀酒造店) ■「農口尚彦研究所 本醸造 無濾過生原酒」(農口尚彦研究所)

坂下:「農口尚彦研究所」は今冬の話題作ですよね。能登杜氏四天王(※注)の農口(のぐち)杜氏が2017年秋に石川県小松市で設立した酒蔵のファーストリリース。

小津:農口さんの技を次の世代に継承するのがコンセプトらしいね。

平田:もう1本の「萬歳楽 劔」を作っている小堀酒造の家修(いえ おさむ)杜氏は、福井の「黒龍」や滋賀の「喜楽長」でも杜氏を務められた方ですが、能登杜氏四天王とは師弟関係なんですよ。

小津:農口さんと家さんの師弟の酒を飲み比べか、偶然だけど面白いことになったね。

※注:杜氏(とうじ/とじ)とは、日本酒の醸造を行う職人集団である蔵人(くらびと)の監督者で、日本酒造りにおける最高責任者のこと。能登杜氏は石川県能登半島を発祥地とする、日本酒を造る代表的な杜氏集団の一つ。その中でも卓越した技を持つ4人を「能登杜氏四天王」といい、農口尚彦(のぐち なおひこ)さん、中三郎(なか さぶろう)さん、三盃幸一(さんばい こういち)さん、故人となった波瀬正吉(はせ しょうきち)さんのこと。

金沢おでんと日本酒 【前編】

坂下:どちらもフレッシュで香りがいいですね。とはいえ食事を邪魔する感じではなく、旨みと酸のバランスがよくて、すっきりしているから食中酒にいい。

小津:交互に比べると共通点も感じるし、違いもわかるね。例えばこのイクラがのった玉子。どちらにも合うけど、俺は「萬歳楽 劔」とイクラの組み合わせが好きだな。後味すっきりで、イクラ独特の匂いや味の口直しにもなる。

坂下:こっちの「農口尚彦研究所」は「萬歳楽 劔」よりややコクがあるので、イクラと合わせると旨み×旨みで味わいが増幅される気がします。

小津:ワインでいうマリアージュの相乗効果タイプが「農口尚彦研究所」だね。梅貝の肝にも合う。「萬歳楽 劔」は、さっと口をリフレッシュしてくれるから脂っこいものや中華にも合いそう。

笠原:どっちも美味しいです(*^_^*)

金沢おでんと日本酒 【前編】

>> 続きは「金沢おでんと日本酒 【後編】」へ

 

 

名称

ちくわ

URL

https://chikuwa.owst.jp

住所

石川県金沢市片町2-10-42 RENNビル1F

TEL

076-255-0303

営業時間

17:30〜23:00LO

定休日

日曜、不定休

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