guraオープニングイベントに行ってきました!
3月17〜25日 マルシェやワークショップなど
山形市の中心街に、新たなカルチャースポット〈gura〉が誕生しました。3月17〜25日の祝日・週末の5日間にわたって開催中のオープニングイベントの初日の様子をお届けします!
2018年3月17日、ついに迎えたguraオープニング当日。天気は晴れ。guraの前には、午前中からオープンを待ちわびるお客さんが続々と集まってきていました。
オープニングセレモニーでは、山形建設株式会社の代表取締役社長・後藤完司さん、佐藤山形市長、株式会社旅篭町開発の後藤寛典さんのご挨拶があり、改めてguraのコンセプトが紹介されました。
目的がなくても訪れたくなる、季節の変化を感じながら山形の魅力を楽しめる空間。
リノベーションされた土蔵1つと石蔵2つが並び、イタリアンレストラン、クラフトストア、ラウンジホールが入りました。蔵の前には芝生広場が広がります。
山形にゆかりあるクリエーターのみなさんと、地元の人たちと力を合わせて生まれたgura。山形の新しい居場所が、ついに完成しました。
12時を迎え、ついにオープン!
広場ではマルシェが開催され、山形で生まれたブランドのお菓子やジュース、地域で愛されるカフェやコーヒーショップ、そしてguraとつながりのある農家さんや加工肉店など9つの店舗が集まり、賑わいをみせていました。
印象的だったのは、お客さんに子ども連れの家族が多かったこと。広場では子どもたちが自由に座ったり歩き回ったり、ペットを連れている人もいて、まるで公園にいるかのような気分でした。
少し肌寒い日でしたが、コーヒーやホットワイン、ミネストローネなど、あったかいカップを手に抱えてくつろぐ人々の姿があり、広場には終始まったりと穏やかな時間が流れていました。
〈お日さま農園〉と〈企業組合かほくイタリア野菜研究会〉はguraのレストランと契約し、野菜を提供する農家です。
マルシェでは、カラフルな人参や歴史あるヨーロッパ野菜など、スーパーでは手に入らない個性的な野菜たちが販売されていました。
「普段は畑で黙々と野菜をつくっているので、お客さんと直接話せると生産意欲がわきますね。guraのレストランで野菜の食べ方や味を知っていただき、マルシェでその野菜と出会う、そんな流れが生まれたら嬉しいです」と、かほくイタリア野菜研究所の佐藤さんは話します。
ラウンジホールでは、山形県の伝承野菜のドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』の上映会とトークショーが行われていました。
マルシェは大盛況のなか終了し、次第に日が暮れ、夜の部へ。
日が落ちて照明が灯ると、親子連れで賑わっていた昼間から一転、落ち着いた雰囲気のパーティー会場へと姿を変えました。
17日の夜に限り、オープニング記念立食ビュッフェディナーが開催され、キッチンではシェフたちが絶え間なく手を動かし、次々と料理が運び出されていきます。
「今日はguraの味をお披露目する日。つながりのある農家さんの野菜をふんだんに使った、野菜中心の料理を揃えました。
3月中旬の今は冬と春、両方の野菜が楽しめる時期で、寒い冬を耐え抜いた甘味が感じられるはず。いろんな種類の野菜をゆっくり味わってください」とレストラン監修の古門さん。
登場したのは、ゆで野菜にサラダ、野菜のキッシュなど、野菜が主役の品々。
さっそく食べてみたところ、にんじんをポリっと噛んだ瞬間に、さっぱりした甘みが口の中に広がりました。なるほど、これが古門さんの言っていた山形の野菜本来の味。マルシェでも登場していた〈お日さま農園〉と〈企業組合かほくイタリア野菜研究会〉の野菜たちです。
そのほか、カルパッチョに庄内豚のローストやソーセージ、パスタ、ドルチェまで、目移りしちゃうほど贅沢なビュッフェディナーでした。
立食パーティーの会場となったラウンジホールでは、鶴岡出身のイラストレーターnaohigaさんのライブペインティングが行われていました。
naohigaさんが描くのは、昔の旅篭町と現在のguraマルシェ。二曲一隻(にきょくいっせき)の屏風のように、左右の2枚で旅篭町の過去と現在を物語り、それらを連峰で繋ぐデザインです。
完成した作品は今後マルシェの看板として登場する予定なので、guraを訪れたときは要チェックです。
野菜がたくさん食べられるビュッフェは、女性たちに大好評だった様子。友人グループで賑やかにテーブルを囲みながら、楽しそうに食事をする姿がありました。
外の広場では夜空の下でゆっくりと会話を楽しみながら、料理をつまみにお酒をたしなむ人たちも。あぁ、きっと初夏になったら、夜のテラス席はきっと気持ちいいんだろうな…と、うっとり想像してしまいました。
オープニングセレモニーから、マルシェ、そして夜のディナーまで多くの人が行き交い、オープニングイベント初日は大盛況に幕を閉じました。
日中に芝生広場を駆けめぐる子どもやファミリーの笑顔、クラフトストアで刺激される好奇心、そして夜にワインと食事を楽しむ大人たちなど、人々のいろんな表情に出会えた1日でした。
ぜひみなさんも、自分流のguraの楽しみ方を見つけてみてください。
引き続き、21日(水)24(土)25(日)にはオープニングイベントが開催されます。
「西山杉のブックスタンドづくり」や「彫刻刀で仕上げる無垢材の皿」「金属の飾りボタンづくり」など、まだ申し込み受付中のワークショップもあるので、こちらからイベントスケジュールをチェックしてみてください。お申し込みはこちらからどうぞ。
撮影:志鎌康平