山形の新カルチャースポット〈gura〉ってどんな場所?

2018年3月 山形市旅籠町にオープン!

gura完成イメージ図(イラスト:naohiga)
gura完成イメージ図(イラスト:naohiga)

2018年3月、山形市旅籠町に新たなカルチャースポットが誕生します。

その名も〈gura〉(ぐら)。土蔵1つと石蔵2つが並び、レストラン、クラフトストア、貸しホールが入ります。蔵の前には多目的広場。山形の「食」「デザイン」「企画」を通じて人が集う、新しいまちなかの居場所です。

 gura建設中の現場にて
guraを手がける5名のキーパーソンたち。建設中の現場にて

リアルローカル山形ではguraの現場に潜入し、デザイン、クラフト、企画、建築、マネージメントと各専門分野からプロデュースを手がける5名のキーパーソンにお会いしました。

インタビューを通して見えてきたguraの魅力と楽しみ方を、一足早くお届けします。

 
「ちょっと贅沢な公民館」

〈豊作ブランディング〉の土屋勇太さんとスタジオ〈festa〉の大友亮子さん
〈豊作ブランディング(HOUSAKU inc.)〉の土屋勇太さんとスタジオ〈festa〉の大友亮子さん

まずは、アートディレクションを手がける土屋勇太さんとguraのマネージャーをつとめる大友亮子さんに、施設の概要をうかがいました。

──guraはどんな場所になりますか?

大友さん 「ちょっとgura寄っていこうか」と、地域の人に親しんでもらえる場所を目指しています。例えるなら、ちょっと贅沢な公民館。レンタルスペースにもなる広場やホールは、使用料を手軽な価格に設定する予定です。ご近所さんとのお茶飲み、学生さんの展示など、子供からお年寄りまで、日常的に使ってもらいたいですね。

土屋さん 「日常的」の観点は強く意識しています。マニアックな話ですが、ロゴに入れたスラッシュも、日付をイメージしていて、毎日のように使ってほしいという願いを込めています。

ロゴは、家紋のようなデザインをベースに、「ぐ」「ら」と発音したときの口のカタチをイメージ
ロゴは、家紋のようなデザインをベースに、「ぐ」「ら」と発音したときの口のカタチをイメージ

──七日町にいくつか複合ビルや施設がある中で、“guraらしさ”はどんな部分にありますか?

土屋さん 外の広場を自由に使えることが、guraの一番おもしろいところです。山形の夏は暑いし、冬は雪が降る。テラス席の文化もなく、外を楽しむ機会が少ないですよね。guraでは、外の広場で季節を問わずマルシェをしたり、ヒーターを置いてバーベキューしたり。雪遊びすらイベントになるかもしれない。いままで山形になかった光景が生まれたらいいなと思っています。

大友さん 「山形」もguraらしさのひとつです。特に食材、ものづくりの観点から山形らしさを感じてもらえると思います。県外から山形市を訪れたら、まずguraに来て、ここを拠点に観光やまち歩きに出てもらいたいです。

山形で生まれ育ち、東北芸術工科大学を卒業後は、東京を拠点にアートディレクターとして活躍している土屋さん。県外からの目線を生かして、地元のプロジェクトを動かしている
山形で生まれ育ち、東北芸術工科大学を卒業後は、東京を拠点にアートディレクターとして活躍している土屋さん。県外からの目線を生かして、地元のプロジェクトを動かしている

土屋さん guraの誕生によって、七日町を歩く人の動きも変わってくると思います。最近盛り上がっている「シネマ通り」から、七日町大通りを超えて、さらに先まで賑わいを拡張するイメージです。周辺と連動して、まち全体が盛り上がるといいですね。

 
建物にも注目したい「蔵の魅力」

〈アーキテクチュアランドスケープ一級建築士事務所〉の渋谷達郎さん
〈アーキテクチュアランドスケープ一級建築士事務所〉の渋谷達郎さん

空間デザインを担当するのは、建築家の渋谷達郎さん。改修する土蔵が1つと再建する石蔵が2つ。3つの蔵のリノベーションがguraの母体となります。今回は特別に石蔵を見せていただきました。

──古い石蔵ということで、近づいて石を見ると存在感があり歴史を感じますね

渋谷さん 石蔵は解体して保存してあった明治時代のものです。法的な制約から構造はRC造ですが、仕上げは石をそのまま活用しています。間口を広げたり、開口を増やしたり、用途に合わせて調整しながら、既存の建物を生かす空間デザインを行っています。

石の表面の傷は石を切り出したときの跡で、当時からそのまま残っているものです。

南陽市の中川石が再利用される石蔵
南陽市の中川石が再利用される石蔵

渋谷さん  ひとつずつ何列の何番といった具合に、石に番号がふってあり、その番付に従って積みあげています。石は重いだけでなく、ひとつひとつ形が不揃いなので組み立てるのが難しく、職人さんの優れた技術があってはじめて実現できる建築です。

この石は「中川石」といって、いまでは採取できない貴重なものです。100年以上前の材料をまた組み立てて使うことができるなんて、石はリノベーションに適した素材ですよね。guraを訪れたら、石の質感も楽しんでほしいです。

 
モノを通じて、山形の素材と伝統技術を知る

デザイナーの須藤修さん
デザイナーの須藤修さん

クラフトストアのコンセプトから商品開発など店舗ディレクションを手がける須藤修さん。このプロジェクトに向けて、職人と対話しながらリサーチをして、山形県内を駆け巡っているそうです。

──ものづくりが盛んな山形のクラフトストア。どんなものと出会えるのでしょうか

須藤さん 山形県内の石、木、土などの自然素材と、宮大工や石工さんなど伝統的な技術に関わる方とコラボレーションした家具や雑貨を開発していきます。お土産やギフトにもなる小さなアイテムもつくる予定です。家具はgura施設内にも取り入れていきます。

クラフトストアが入る予定の土蔵。ただいまリノベーション中
クラフトストアが入る予定の土蔵。ただいまリノベーション中

須藤さん このプロジェクトで一番大切にしてきたのは、職人さんとのコミュニケーションです。

山形の伝統工芸はそれぞれの分野が確立されていますが、異ジャンル同士の交流が盛んになれば、より新しい可能性が生まれるはず。ぼくは異ジャンルの素材や技術、職人さん同士をやわらかくつなげる接着剤のような役になれたらと思っています。

たとえば、木や石や彫刻など、素材や技術をミックスして新しいプロダクトをつくり、山形の高い技術を日常的に楽しめる仕組みを発信していきたいです。

 
来るたびに印象が変わる、多彩なイベント

(株)グリーンアップルの和田有紗さん
(株)グリーンアップルの和田有紗さん

企画を担当するのが和田有紗さん。外の広場とホールを自由に使って、guraにコンテンツを吹き込んでいきます。

──どんなイベントを計画していますか?

和田さん guraのシェフがおいしい!と一押しする野菜や農家がつどうマルシェ、こどもたちが山形の作家さんと一緒にクラフトを体験できるワークショップ、ゲストによるトークショー、大友さんのヨガ。季節に合わせて、来るたび印象が変わるような空間にしたいです。

レンタルスペースとして、広場やホールを地域へ解放することも、guraの大きな特徴です。ここにはレストランがあるので、ケータリングやドリンクと組み合わせてイベントをするのもいいと思います。お客さんの手で自由に空間をプロデュースしていただきたいです。

gura10

もうひとつの大きなコンテンツ「食」にも注目です。レストランのメニュー監修は、鶴岡市の〈ベッダ・シチリア〉のオーナーシェフ・古門浩二さんが務め、アットホームな雰囲気の中で、山形産を中心としたおいしい食材を味わえるそうです。

guraの誕生によって七日町の日常がどのように変化していくのか。オープンがいまから楽しみです。

ただいまguraではオープニングスタッフを募集中。ご興味のある方は以下をご覧ください。

【施設運営・キッチン】〈gura〉オープニングスタッフ募集

撮影:志鎌康平

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