築100年の大人の遊び場/古民家シェアハウス〈つぶ亭〉
2016.12.22
代表である小関大介さんが、古民家シェアハウス〈つぶ亭〉を始めたきっかけは、大人にも遊び場(コミュニティ)が必要だと感じたから、と言います。効率性や生産性、利便性、世間体といったものからもう少し自由になって、非効率だろうが不便だろうが他人からどう思われようが人間らしい楽しみを体験できる場所にしたい、と。
〈つぶ亭〉の居間。食事や宴会はもとより、仕事や打ち合わせや雑魚寝など、部屋が多機能になることも古民家の特徴だ。昔は部屋に固定の役割を持たせるのではなく、ひとつの部屋がTPOに合わせてさまざまな用途に使われた。それを現代のライフスタイルに合わせて変化させていくのも楽しみのひとつだと小関さんは言う。
人が自由に出入りし、そこで知り合った人たち同士で何かを始める拠点となる「仲間づくり」という要素もまた始めた理由のひとつだそう。
「これからはコミュニティの時代。近い将来、会社という枠を超えて自分たちのミッションをやり遂げるために互いに足りないリソースを埋め合う場所が必要となります。依存ではなく互いに力を出し切るため本当に必要なコミュニティを「居場所」という角度から創り出したいと思っています。
実際、廃校利活用イベント(双葉COG)や天童シェアハウス(基点堂)プロジェクトも〈つぶ亭〉で知り合った人同士で始まったプロジェクトです。不便を楽しめる人、単純に楽しみたい人、刺激が欲しい人、古民家に興味がある人、コミュニティに興味がある人に、ぜひ、利用していただきたいです」。
〈つぶ亭〉のゲストルーム。 ちなみに、この古民家は、山形市郊外にある「門伝礫石(つぶていし)」という集落にある。「つぶて+亭(人が集まる)」ということから〈つぶ亭〉という名が生まれた。 庭先には畑があり、トマトやキュウリなど季節の作物を育てる楽しさもある。収穫したばかりの採れたて野菜を冷やしておくのも大事な知恵だ。 〈つぶ亭〉の庭先で育てた季節の野菜をその場で収穫して食べる、ちょっと贅沢なBBQを開催した時の様子。また、大工さんを講師に迎えた縁側づくりのワークショップも開催し参加者みんなで制作。できた縁側でのんびりしたりお酒を飲んだり、それぞれ好きな時間を過ごした。 ヨガ教室なども開催されたり。。。 屋根裏部屋からの景色。 〈つぶ亭〉の外観。築100年ほどの古民家。かや葺き屋根に瓦型のトタンをかぶせた三角形の大きな屋根が特徴。今でも屋根裏からかやを見ることができる。物を蓄えるようにした穴蔵や火鉢など、先人の知恵が形として残っている。内でもなければ外でもないという縁側が、空間を仕切る意識が希薄な日本家屋空間独特のセミパブリックな空間が魅力。 火鉢と薪ストーブ。 これは、東北芸術工科大学の学生たちによって写真撮影会が行われた時の様子。参加者たちが思いのままに自由にいろんな楽しみ方をすることができる、その懐の深さこそが〈つぶ亭〉の魅力だ。
名称 |
古民家シェアハウス つぶ亭 |
業種 |
シェアハウス |
URL |
http://tsubutei.com
Eメール:mail@tsubutei.com |
住所 |
990-2342 山形市(大字)門伝(字礫石)1957 |
営業時間 |
事前連絡いただければいつでも対応可 |
アクセス |
山形駅より車で25分、山形自動車道 蔵王ICより道なりに30分、山交バス 柏倉・荻の窪行き 荻の窪より徒歩20分 ※自家用車でのお越しをお勧めします。 |
料金 |
個室6畳 30,000円/月(水道光熱費、共益費別途) デポジット10,000円 他、空間利用、居住体験は別途相談 |
屋号 |
古民家シェアハウス〈つぶ亭〉 |