枠にとらわれない額縁工房
額縁屋 FLYING FRAMES
2013年に灘高架下のスケルトン空間を改装して営業開始した額工房です。
神戸市の中心街、三宮から電車で1駅。阪急電鉄 春日野道駅から今注目の高架下エリアを東へ5分ほど歩いた場所に、額縁屋 FLYING FRAMES(フライングフレーム)がある。ハガキサイズの額縁からカフェの内装までディスプレイ製作を幅広く手がける、枠にとらわれない額縁工房だ。
「額縁って、作品に着せる服みたいなものだと思うんです」と語るのは、FLYING FRAMESの代表で額縁職人の三浦史博さん。製作スタイルは基本的にオーダーメイドで、「飾りたい物を持って来てもらって、どんな額縁が良いかお話しながら一緒に考えることが多い」そうだ。
オーダーメイドと聞くと気になるのが値段だが、FLYING FRAMESのオーダー額縁は2,000円からとリーズナブル。「うちでは基本的に使う材料の長さで価格を決めるので、様々な大きさの作品に対応できます。規格外のサイズでも価格は変わりません」と三浦さん。材料の長さが同じであれば、A4サイズの四角い額縁も、かなり横に長い長方形の額縁も価格は変わらない。
このように柔軟な対応が可能なのは、自前の機械を持つ工房ならでは。それもあってか、FLYING FRAMESは絵画やポスターの額縁以外にも、服やスカーフ・アクセサリーなどの服飾品や縄文土器(!)のディスプレイ、さらにはカフェの内装を手がけた実績もある。
「作品ひとつひとつに個性があって、それを引き立てるのが額縁の役割」という三浦さんの言葉を聞くと、額縁はオーダーメイドするのが自然だと思えてくる。
お気に入りの写真や、ポストカードなどの記念品を持ってくるお客さんも多いそうなので、ぜひ気軽に立ち寄ってみて欲しい。訪れるまでは想像もつかなかった額縁に、きっと出会えるはずだ。(遠方からのオーダーも可能)