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はじめての「薬師祭 植木市」

5月8日〜10日、山形市薬師町にて

2017.05.09

※山形へ移住したライター中島による、山形で体験するはじめての出来事を記録するコラムです。アーカイブはこちらから。

はじめての「薬師祭 植木市」
毎年5月8日〜10日に開催される、山形市の植木市

山形市の春の一大イベント「薬師祭 植木市」へ行ってきました。

「薬師祭」とは、国分寺薬師堂の祭礼。同時にひらかれる「植木市」は、山形市の春の風物詩となっています。1767年の書物に植木市の記載があるそうで、少なくとも江戸時代には始まったとされる歴史あるイベントです。

薬師公園を起点に、薬師町通り、新築西通り、五中通り、六日町通りなどの約3キロにわたって、飲食や植木の出店が並びます。

はじめての「薬師祭 植木市」
熊本市、大阪市にならぶ、日本三大植木市。歩行者天国になった通りに植物が並びます

植木市の由来は以下の通り。

山形城主の最上義光時代に大火があり、町内の緑樹が減ってしまったために緑化奨励として、付近の農民達に呼びかけ開かせたのが始まりと伝えられています。山形市観光協会ウェブページより)

はじめての「薬師祭 植木市」
季節柄、ツツジが多かった印象。切り花でも鉢植えでもない「植木」が並ぶのは、植木市ならではの光景
はじめての「薬師祭 植木市」
この時期は樹木の移植にいい時期だそう。大きな樹木を抱えて帰っていく人も
はじめての「薬師祭 植木市」
日本全国から植物が集まる。右の松は30年ものだそう。枝を曲げながら育てるのはプロの技

グリーンの活力をもらって、なんだかみずみずしい気分。

その流れで、次は本イベントの中核地「薬師公園」へ行きました。

はじめての「薬師祭 植木市」
そもそも、薬師祭とは、国分寺薬師堂の祭礼なのです

境内は食べ物の出店がたくさん。そこを抜けて、目指すはさらに奥の「国分寺薬師堂」。

はじめての「薬師祭 植木市」
お線香の煙の向こうが「国分寺薬師堂」

薬師祭では、本堂の前にお釈迦様が登場して「あま茶」をかける風習があります。お像の下に溜まっているあま茶をすくって、歳の数だけかけます。

はじめての「薬師祭 植木市」
一杯ずつ、一杯ずつ。そして、お祈りを…

本堂にあがると、あま茶を味わうことができます。

はじめての「薬師祭 植木市」
今日いただいた「あま茶」は昨年の8月につんだ葉でつくられたそう。時間をかけて生まれた天然の甘み
はじめての「薬師祭 植木市」
薬師堂に携わって40年の土屋さんに、あま茶や薬師祭、薬師堂について教えていただいた

あま茶とは、ヤマアジサイの葉を発酵させてつくられたもので、生薬としても知られるほど、カラダにいい飲み物だそうです。

甘みの奥にほんのり苦味もある、薬草ならではの味わい。後味に甘さが残って、ふっと消えていきます。

何百年も昔から続く風習。一年に一度、薬師堂でいただくこの一杯。ありがたい味だなぁと、しみじみ。

はじめての「薬師祭 植木市」

植木が並ぶ風景も、あま茶の味わいも、薬師堂を抜ける初夏の風も。

山形らしい奥深さを体感した「薬師祭・植木市」でした。

名称

薬師祭植木市

住所

薬師公園、薬師町通り、新築西通り、五中通り、六日町通りなどの延べ約3キロ

備考

5月8日~10日

7:30~21:30(最終日は21:00まで) 
※交通規制 7:00~22:00

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