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【長野】週末のみオープンする、森の朝食カフェ HÜTTE muumuu/大町市

2017.08.15

以前、移住までの経緯とこれからのことを記事にした、HÜTTE muumuuの村岡利恵です。そのときに少し書きましたが、2017年7月から朝食カフェを始めました。

雪解けの春~初雪の秋までの土日祝、時間は朝8時~12時。メニューは基本1種類。これがいろいろ考えた上での営業スタイルです。あとはケータリングやお弁当など予約制でのお料理。

周辺に心笑館という日帰り温泉や高瀬渓谷という景勝地があり、黒部アルペンルートの扇沢駅まで車で25分という立地。観光で訪れるかたも多いエリアです(とはいえ、わかりづらい別荘地内ですが)

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左は高瀬渓谷までの紅葉。10月中旬あたりが見頃。右は七倉ダム。自然石を積んだロックフィルダム。
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日帰り温泉や貸別荘、キャンプ場も運営する「心笑館」。ヒュッテへは矢印の小道を入っていきます(とてもわかりづらい!)

 

私の旅の楽しみのひとつに朝ごはんがあります。バゲットにボンヌママン塗り放題のパリの宿。ハワイ・マヌア渓谷のカフェでは美味しい朝食の後に虹。路地で湯気を立てた鍋で作られるアジアの屋台麺。これまでの旅先の朝ごはんとその風景は記憶にやけに鮮明に残っています。だから、静かな森の中でのんびり休日の朝を過ごしてもえたらいいなぁというのが、朝ごはんに絞った理由。

【長野】週末のみオープンする、森の朝食カフェ HÜTTE muumuu/大町市
外から見るとこんな感じです。左側のテラスが店舗スペース。森の中です。

 

都心じゃなくても美味しいものを。パンとコーヒーは最重要課題!

これまで東京でやってきた仕事は、雑誌の編集。飲食店を数多く取材してきたとはいえ、自分でお店をやるとなると話は別。そんな自分ができるとしたら、自家焙煎のコーヒーと天然酵母のパンがメインの店だろうなぁと、必然的に決まりました。

というのは、2008年に海辺の町に引っ越す前に「都心を離れると美味しいコーヒー豆も焼き立てのパンも近所で買えないはず」と、自分でコーヒーの焙煎と天然酵母でのパン作りを始めていたからです。自分用にとはいえ、10年近くずっと作り続けてきたもの。

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基本はオーガニックのレーズン酵母を使いますが、季節によって山葡萄やリンゴを使うことも。丸い形なのは単にかわいらしいから。

普段はパンとコーヒーのみだけど、休日はベーコンエッグでもあると幸せだなぁと思ったので、オープンを機に小さな燻製器を買って作るようになりました。コーヒーも自分で飲むのは大きなマグカップでたっぷりの量なので、お店でもそうしたいなと。

コーヒーはモカ・イルガチェフを少し深めに焙煎して1杯1杯ネルドリップで淹れ、天然酵母を使ったパンは開店時間に合わせて焼き上げる。ウッドチップで燻製したベーコンはちょっと厚切りで卵は2個。手作りマスタード付き。ヨーグルトのジャムは大町で穫れたブルーベリーで作ったものを。

値段は迷った末に、税込み1,000円。これはお金を両替しに町へ行く手間をなくすため(笑)。

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朝ごはんのセット。コーヒーのマグはNY、サンフランシスコ、ハワイなど旅先で買い集めたものです。
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オープンキッチン&カフェスペース。家具はアウトドアでも使えるイタリアのカルテルメルリーノ社のもの。サンフランシスコで買ってきたエコバッグや雑貨なども販売。
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店のまわりは森。去年の夏、友人の寒川 一さんが遊びに来てくれて、ハンモック吊ったり焚き火をしたりしました。森を活かしたイベントもしたい。

 

 

仕事も暮らしもシェアする、という商い

そんな話を友人たちとしていて、「あ!」と気付いたのですが、原価率や労働効率を考えるとこんなお店はNGだけど、普段の自分の朝ごはんを作る手間と同じと考えれば、週2日は焼き立てのパンが食べられるし、コーヒーも店用と分けて豆のランク落とさなくていい(高いんです、イルガチェフ)。お店で使わないベーコンの端っこはお酒のおつまみになる。

結果的に私の1年分の朝ごはん代をお客さんが出してくれていると思えばありかも?!と。何より、私が普段から食べているものだから材料のロスがまったく出ない!!

ちょっと余談になりますが、最近地方で家を購入した友人たちとライフスタイルの話をすることが多いのですが、「月々の家賃がいらなくなると、仕事のやり方が随分変わる」というのが共通の意見。

ある友人は友達間で仕事をする際の“お友達価格”をやめて、お互いのスキルやサービスを無償で提供し合うことにしたと話し、別の人は生活コストも仕事も最小限に落とし、わずかに得た現金収入は友人の店などコミュニティーで使うと話していました。

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【長野】週末のみオープンする、森の朝食カフェ HÜTTE muumuu/大町市
こちらはカフェの横にあるデスクスペース。上はDIY後、下はDIY前。床の間を有孔ボードやOSB板を使って自分で改装。お客様がいないときはここで原稿仕事をしています。仕事場なのにハンモックやスキー板、山道具があるのは……気にしないでください。
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「カフェだけで食べていけるの?」とよく聞かれますが、原稿を書いたりデザインをしたり、real local長野のディレクションのようなクリエイティブ系仕事も並行してやっています。上は小谷村の電動アシスト自転車向けサイクリングマップ。下はヒュッテのDM。

 

ともあれ、焼き立てのパンの皮って、耳を澄ませると、焼き立てのお餅みたいに「パチパチパチパチ」と美味しそうに弾ける音がするんですよ。お醤油をかけたくなる。朝8時でないと聞けないのが難ですが、そんな朝ごはんが食べられる店、週末だけですがやっています!

【長野】週末のみオープンする、森の朝食カフェ HÜTTE muumuu/大町市
お客様がいるときは奥に控えている、看板猫のタヌキ。

 

名称

HÜTTE muumuu(ヒュッテムームー)

業種

朝食カフェ、ケータリング、編集・執筆・デザイン

URL

http://www.huttemuumuu.info

住所

長野県大町市平高瀬入2112-370(高瀬ハイランド内)

TEL

050-5215-1116

営業時間

土日祝8:00〜12:00
※臨時休業の場合は、FacebookなどSNSでお知らせします

定休日

平日と初雪〜雪解け頃

備考

別荘地内の道がわかりづらいため、google mapでご確認を(4WD推奨)。
駐車場は3台。売り切れ次第閉店。

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