【篠山】ササヤマルシェ2016に行ってきました
兵庫県篠山市で毎年開催している「ササヤマルシェ」。今年で7回目を迎えますが、いいお店が集まっていると例年評判の高いマルシェです。
2010年に始まったササヤマルシェ、最初は「丹波篠山味まつり」の時期に合わせて10月の毎週末に行っていたそうです。今ではこのイベント自体の集客力があり、文化の日の前後で開催されています。
ササヤマルシェ入り口。会場はホコテンになっています。
マルシェが行われているのは城下町である篠山の中でも古い歴史を持つ通り、「河原町妻入商家群通」。
入り口横の駐車場にはフードの屋台がたくさん。お客さんも行列になっていました。
小雨の降る曇り空の寒い日でしたが、この賑わい。みなさん、買い物を心から楽しんでいる様子でした。
商家群通は、通り全体が重要伝統的建造物保存地区(伝建地区)に指定されています。建物を見るだけでも楽しい。
1日あたりの出店数は50店舗程度ですが、日毎に少しずつ顔ぶれが異なり、トータルでは120のお店がササヤマルシェに参加しています。
木工品や家具製作を扱う「6(rock)」さんは篠山でお店を営むようになって、もう6年になります。
軒先にお店が出店していますが、これらの民家は空き家ではなく現在も住居として使われているところが大半。地元住民の理解があって成り立っているイベントです。
最終日のこの日は冷え込んだので、湯気の立ち上る温かいフードがよく出ていました。
篠山は秋になって丹波の黒枝豆が解禁になると、人々がこぞって買いにやってくる場所として昔から知られています。
京阪神のお店が中心ですが、中には愛知や徳島など、遠方からの出店もありました。こちらは姫路から。
近郊農家さんが例年多く参加することでも知られています。こちらはトラックの移動販売のみで自然農や有機農法の野菜を販売する「yamsai」さん。
real localの記事にもなっています、「ハクトヤ」さん。中に入ると所狭しと雑貨が。宝探し気分になること受け合い。
ササヤマルシェのお客さんは、若い人たちばかりかと思いきや、年配の方のリピーターも多いのが印象的でした。
URBAN RESERACHやBEAMSといったセレクトショップも参加していました。
こちらもreal localで記事になっています「晩めし屋 よかちょろ」。普段もここでお店を営業しています。
この日は通常営業はお休みでしたが、自家製ローストポーク丼など、ササヤマルシェ限定商品を販売していました。おいしかった!
河原町妻入商家群を奥に進むと、「NIPPONIA」の宿泊棟のひとつがありました。城下町の中に点在する古民家をネットワーク化した一体のホテルとして展開。こちらの棟には、2つのお部屋があります。
生活道具の店「plug」の出展ブース。こちらの代表・吉成佳泰さんはササヤマルシェ実行委員会のひとり。8年前に篠山にお店を構えました。普段はここから車で5分程のところで営業しています(※金・土・日・祝日のみ)。
出店者に話を聞いたときに「出ているお店自身が毎年ササヤマルシェを楽しみにしている。お店の顔ぶれがいいから」とおっしゃっていたのが印象的でした。
もともと、ササヤマルシェは、一般社団法人ノオトと、吉成さんたちが一緒に始めました。吉成さんいわく、「来た当初は本当にぜんぜんお店がなかった。お客さんは最初から『呼んでこないといけない。どう来てもらうか』という発想に必然的になっていった。ただ、都市の開発に振り回されずに自分のお店が落ち着いてできて良いと、移った当初から思っていました」
これまでにマルシェ出店がきっかけとなって、篠山への移住を決めたという事業者の方が何組もいるとのこと。来年は、出店者orお客さんとして、ササヤマルシェを体験されてみてはいかがでしょうか?
(編集部)