「本の街」は作れるか? 郁文堂再生プロジェクト日記③
「本で人を結ぶ」クラウドファンディング開催中!
「おおおー! 山形新聞にも郁文堂の記事が大きく紹介されてる! NHKも取材に来るって!!」
郁文堂書店の原田伸子さんと東北芸工大の追沼翼くんと芳賀耕介くんによる再生プロジェクトも、だんだん山形中に知れ渡ってきました。
>>郁文堂再生プロジェクト日記①
>>郁文堂再生プロジェクト日記②
「クラウドファンディングはじめます!!!」
>>プロジェクトの詳細はこちら!
※終了まであと7日(12月18日時点)
……と突然、本格的に始まった郁文堂書店の再生プロジェクト。
しかし……、思ったほど資金が集まりません。まずい……。
「うーむ、これはどうしたものか……このまま集まらないと……返金しなくちゃならなくなるらしい」
何かしなければ!ということで、イベントを開催することにしました。
「やはり、冬になるとおばあちゃんの知恵とかを次世代に伝えるようなワークショップとかいいような気がする……」何かないかな。と店内を見回すと!
「ん?これは何だ?」
不思議な紙の箱がずらり。
「伸子さん!これは何ですか???」
「折り箱よ。知らないの? 簡単だから教えてあげるわよ」
「えー」
ということで、習ってみると、実に楽しい。いらなくなったチラシなどが3分ほどで美しくて丈夫な箱に変身する。「これだ!」とひらめき、すぐに〈原田伸子(郁文堂店主)の折り箱講座&ナカムラクニオ(6次元)の金継ぎ講座〉を開催することにしました。
開催5日前。急に思い立ったものの人は来てくれるだろうか?
とりあえずツイッターで募集をはじめてみた。
「郁文堂店主、原田伸子さんの折り箱講座&金継ぎ講座やります!」
すると……、すぐに2名の予約が入り、翌日も2名。
さらに追加で翌日も3名。計7名の申し込みがありました。
さらに、今回は用事があって行けませんが、次回は行きたいとの連絡が数名から来るという驚きの反応。
「これはいけるかも!」
やはり「山形のおばあちゃんの技術」って、ものすごく魅力があるに違いない。参加された方もみな大満足。しかも、これまで捨てていた紙が生まれ変わる。それだけでもなんか幸せな気分です。
折り箱ワークショップの最初の1時間はお茶を飲んだり、お菓子や漬け物を食べながらの箱作り。
さらに、漬け物はどうやって漬けるか?とか干し柿はどうやって干すとか巾着はどうやって縫うとか? 話題はなくなりません。すごい「おばあちゃん力」です。
しばらく練習すると、すっかり上手くなった参加のみなさん。
紙を小さくすればさらに、贈り物とかを入れる箱にもなるということで、とても参考になる講座となりました。
山形の資源ってもしかすると原田さんが持っているような「東北の知恵」なんじゃないか? そんなことをみんなが感動しながら、共有できたのがとても良い機会でした。
その後、割れた器を直す金継ぎ講座も開催しました。
金継ぎは、壊れたものをさらに美しく景色として見立てる修復法。
ひびも欠けも魅力のひとつになります。
郁文堂書店のリノベーションと良く似ています。
「建築の金継ぎ」とも言える、本屋さんの再生に挑戦している店内で金継ぎをしていると、建物と歴史が混ざり合い再生する音が聞こえてくるようでした。
……ということで、これから本格的に始まる郁文堂書店再生プロジェクト。
東北芸工大の追沼翼くんと芳賀耕介くん、そして店主である原田伸子さんの今後にぜひ注目してみてください!
>>プロジェクトの詳細はこちら!
※終了まであと7日(12月18日時点)
(「本の街」は作れるか? 郁文堂再生プロジェクト日記 完)