商売繁昌とご縁を願う、博多商人のお祭り
1月8日~1月11日十日恵比須神社 正月大祭
正月三が日を過ぎ、福博の街で最初に行われるお祭り「十日恵比須神社 正月大祭」。
一年間の商売繁昌などを願う人々で賑わう、博多商人には欠かせない祭りとして知られています。参拝は長蛇の列となり、ピーク時は1時間半以上並んでやっと参拝することができるほど。
会場である博多区・十日恵比須神社に祀られているのは、大漁追福の漁業の神「えびす様」と五穀豊穣の農業の神「だいこく様」、この二人の神様。
毎年1月、8日の「初えびす」、9日の「宵えびす」、10日の「正大祭」、11日の「残りえびす」の4日間で執り行われ、400軒ほどの露店が出て、期間中は『開運御座』や『福引き』、『徒歩詣り(かちまいり)』などの催しも開催されます。
中でも人気なのが、本殿の近くで行われている『福引き』。
近くまで来ると、男性の声で「大~当たり〜!!」「福起こし〜!」という声が境内に響きます。
福笹と共に渡される景品は、縁起の良いものばかりを揃えていて、必ず皆様に福が授かるようになっています。
※福引の開始・終了時間は日によって異なるためご注意ください。
「提供:福岡市」
お札・お守所では、お札やえびす銭(※翌年には返却が必要です)などの縁起物を買い求めることもできます。
現在では「えびす銭」を購入(お貸し)する事で伝えられている風習は、かつては十日恵比須神社では古くから商いの元金(種銭)として縁起のよいお金を貸しこれを元手に商売をし、翌年ご加護により繁昌したお礼として借りたお金を倍にして返して、また新たに借りて行くというものでした。
毎年、年が明け仕事始めを済ませると、福岡では「十日恵比須いつからだっけ?」と会話が飛び交います。
商売繁昌のイメージが強い十日恵比須神社ですが、祀られている「だいこく様」は人間の幸福の「縁」を結んで下さることでも知られ、また、全国的にもとても貴重な出雲大社からの御分霊でもあるそう。
正月大祭でお祭りを楽しみながら参拝し、商売繁昌もそれに繋がる大切なご縁の御利益も、授かりにいきませんか。