地元スーパーで見つけた、山形のユニークな食事情
5月8日〜10日、山形市薬師町にて
※山形へ移住したライター中島による、山形で体験するはじめての出来事を記録するコラムです。アーカイブはこちらから。
山形の食ライフは、おいしくて楽しい! 外食はもちろんのこと、山形に引っ越してから料理が楽しくなりました。
「地元のスーパーへ行けば、その土地の暮らしが見える」という持論がありまして、ときどき用もなく近所のスーパーをぶらぶらします。はじめてみる野菜やローカルブランドの食品など、発見がたくさんあっておもしろい。わたしにとって食料の買い出しは、山形の一大エンターテイメントです。
それでは人気のローカルスーパー〈元気市場〉から、山形のユニークな食事情をお届けいたします。
まず生鮮コーナーの前提として、「山形産」にあふれています。山形に住んで山形産の食品を買う、食べる。とってもシンプルで有機的だし、地域の懐に入れたようで嬉しい。そして、なにより山形産の生鮮品はたくましくておいしい。いいことづくしなんです。
山形産を中心に、フレッシュな野菜がたくさん並びます。赤根ほうれんそう、おかひじき、掘込せりなど生産者の思いと技を受け継いだ山形の伝統野菜も。野菜コーナーの店員さんに「どうやって食べるとおいしいですか?」と質問をしたら、ていねいに教えていただけました。
カラフルなフルーツコーナー。さすがフルール大国の山形、納得の品揃えです。山形ではどの季節にも旬のフルーツがあり、モノによっては複数の品種から選べたり、贈答用もあったり。11月頃は3〜5種類のりんごが並んでいました。ローカルスーパーの他にも、産直へ行くと採れたての野菜やフルーツがお得に買えることがあります。
「ん??」と毎度足を止めてしまうのが、きのこコーナー。秋から冬はきのこシーズンで、ブラウンえのき、しろしめじ、やまぶしたけ、たもぎ茸…ここはきのこ博物館か? というほど、ニッチな種類(山形では当たり前?)を含め、15種類以上が並んでいました。ときにかわいく、ときに奇妙なきのこたちは見ているだけで楽しい。
こんにゃくが大好きな山形の人々。全国でこんにゃく消費量1位とだけあって、スーパーでの品揃えも抜群。黒こんにゃく、白こんにゃく、玉こん、平こん、糸こん、ちぎりこん。こんにゃくパラダイスですね。
続いて生肉コーナー。元気市場は精肉店からはじまったスーパーなので、お肉の充実度がすごい。山形牛、米沢牛、庄内豚、米沢三元豚などが誇らしげに並びます。ソーセージやハムなどローカルブランドの加工製品もあります。
おすすめは、元気市場の運営元〈高橋畜産食肉株式会社〉の牧場でつくられる〈蔵王牧場産牛〉。良質な飼料と蔵王の雄大な自然環境で、ていねいに愛情をかけて飼育されているそうです。地元の新鮮なブランド肉を気軽に楽しめるってとても贅沢ですよね。
楽しみ方の応用編として、ローカルスーパーを山形の観光プランに入れちゃうのはどうでしょう。元気市場のほか、〈ヤマザワ〉、〈おーばん〉など、地域密着型のスーパーでは、新鮮なフルーツや地域のおやつ、ローカルブランドの食品など、マニアックな山形土産が探せるかもしれませんよ。
「はじめての山形」シリーズのアーカイブはこちらから。
屋号 | 元気市場たかはし |
---|---|
住所 | 薬師公園、薬師町通り、新築西通り、五中通り、六日町通りなどの延べ約3キロ |
備考 | 5月8日~10日 7:30~21:30(最終日は21:00まで) |
名称 | 薬師祭植木市 |