山形市の部屋探し体験記
まちなか or 郊外? LPガス or 都市ガス?
山形市のまちなか近辺に部屋を借りました。職場(七日町・とんがりビル)から徒歩15分くらいの場所です。
山形では2つ目の部屋で、山形市内間でのはじめてのお引っ越しでした。東京から移住してもう少しで1年。山形暮らしの事情が少しづつわかってきて、東京と山形では部屋探しのチェックポイントが違うんだな〜と感じたので、ここにメモしておこうと思います。
1)駅近(まちなか)と郊外で家賃に大きな差はない
山形市は車社会なので、駅から5分であろうが20分であろうが、家賃に大きな差はありません。
つまり、駅近(まちなか)でも郊外でもほぼ家賃相場が変わらないということで、不動産サイトの「最寄駅から徒歩◯分」の項目はスルーして、町名や築年数、間取りなどを見て比較することになります。
まちなかと郊外で違いがあるとすれば、駐車場がついているか否か。郊外では、物件に駐車場が含まれているケースが多いのですが、まちなか近辺では、建物の密度も高く、駐車場は別途契約するパターンが多いです(相場は月額で一台につき3000〜5000円)。車を持っている場合は、郊外の方が少しコストを抑えられるかも。
同じく倉庫もまちなかの物件にはついていないケースが多いです。山形市にはタイヤや大きな荷物を保管する倉庫がついた物件が多く、これが地味に助かるので、部屋を探す際は要チェックポイント!
2)プロパンガス vs. 都市ガス
山形市は水道・光熱費が高いんですよね。
特に水道とプロパンガス(LPガス)が高く、東京に住んでいた頃と比較して倍近くなってます。冬場は暖房器具を使うので当然かもしれませんが、それ以外の季節も高いのです…(泣)。
前の部屋がプロパンガスで、移住して最初の月はガスの請求書を思わず二度見しました。「地方では安く暮らせる」と勝手に思い込んでいたんですよね。
総務省統計局のデータによると、山形市の水道・光熱費は全国でもトップクラスで(※)、車を持てば維持費もかかるし、山形市内での賃貸暮らしと都内のそれとを比較すると、生活コストは大幅には下がりませんでした。
ガス代について、業者さんに問い合わせたことがあります。すると以下の回答がありました。
「プロパンの場合、民間のいち企業がボンベでガスを供給して料金を調達するため、公共性が低い。地域の業界内で価格協定を結んでいることもある。
オーナーが物件を新築するとき、ガス配管の費用や給湯器の設置代をガス会社が負担して、その代わりに、ガス代として上乗せして(基本使用料を高く設定するなど)入居者に請求しているケースもある(※すべてのガス業者がそうとは限りません)。
都市ガスは公共性が高く消費者に優しい代わりに、導入費用が高い。オーナーの負担が大きく、やはりプロパンに流れる傾向にある」
今回部屋を探したとき、ガスの項目はしっかりチェックしていたのですが、半数以上がプロパンでした。そして、結局は新居もプロパン…。間取りや立地、家賃のバランスがよかったので、ガスは妥協しちゃいました。
寒さが厳しい東北で、光熱費は大きな問題。やっぱりエコハウスに憧れます。
水道については、山形市内の山奥にある集落へインフラを通すため、平均して市内全体の光熱費が高くなるとのこと。それを聞くとしょうがないんだなぁと思います。
水道はさておき、ガスに関しては、物件選びを通じて選ぶチャンスがあります。都市ガスかプロパンかで1.5倍くらいは値段が変わってくるので、山形でのお部屋探しの要チェックポイントです!
(※)参照:総務省統計局ホームページ
3)融雪道路の近くは冬場に助かる
去年に初めて雪暮らしを経験して、冬の車通勤は、雪かきや渋滞など不便が多いと感じました。バス通勤もなかなか大変。そこで引っ越すにあたり、職場から歩けるエリアに部屋を探した次第です。
そこで注目したいのが融雪道路。山形の主要道路やまちなかは融雪道路が多く、歩くのに(もちろん車で走るのも)ずいぶんと楽です。新居では家から徒歩1分ほどで融雪道路に出られて、職場までは融雪道路をたどって歩けると不動産屋さんに教えてもらいました。ラッキー!
雪の季節をどうサバイブするかは、山形暮らしの重要課題。物件周辺の道路環境も要チェックポイントです!
おまけ「山」
最後に個人的な話になりますが、5件ほど物件を内見した中で、決め手となったのは「山」でした。
ここは山に囲まれた山形市。視界を遮る高い建物は少なく、2階以上の物件であれば、かなりの確率で大なり小なり窓から山が見えます。
たとえまちなかでも、山が少しでも見える部屋がいいな…というのが、密かなチェックポイントでした。
山が見える部屋がいいなんて、山形に来る前には思ったことがなかったです。すっかり山形の景色に魅せられてしまったのかもしれません。
住めば都の山形です。
山形の移住生活コラム「はじめての山形」もあわせてお楽しみください。