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美麻珈琲/大町市

美麻の森に香る、自家焙煎コーヒー

長野市から小川村を越えて気持ちいい山道を行くと、大町市美麻にある中山高原へとたどり着く。北アルプスを眺める標高900mの高原は、春は菜の花、秋は蕎麦の花が一面に咲き誇る場所。美麻は2006年に大町市に合併されたが、以前は美麻村という小さな村だった。

県道31号線(大町街道)沿いにある入口。木立を行くと店がある。看板を見落とさないように。
県道31号線(大町街道)沿いにある入口。木立を行くと店がある。看板を見落とさないように。

 

「兄も私も弟も、山村留学で2年間美麻村で暮らしていたことがあったんです」。兵庫県三田市出身の店主・塚口紗希さんだ。実は美麻村と同時に大町市に合併された八坂村(現・大町市八坂)は日本で最初に山村留学が行われた地。都会の子供たちが親元を離れて、自然豊かな土地に“留学”する制度だ。

紗希さんのご両親は三田市で「サント・アン」という洋菓子店を営んでいるが、出会いがワンゲル部だったこともあり、山で暮らすことが夢だったそう。そこで山村留学で子供たちとの縁があった美麻の中山高原に、いずれ隠居することになったら自分たちが暮らしながら営もうと、小さなお店をセルフビルドで建て始めたのが約2007年頃のこと。壁は断熱と環境を考慮し、厚さ50cmもあるストローベイル(藁のブロック)を積み重ね、土と漆喰で塗り込めていく工法。のべ300人の友人知人の手伝いも得て、1年間ほどかけて完成した。

ストローベイル工法で建てられたカフェ。漆喰を塗り込めた凹凸のある壁に手作り感が。
ストローベイル工法で建てられたカフェ。漆喰を塗り込めた凹凸のある壁に手作り感が。
店内奥には蓄熱式の暖炉。家具はアンティーク調で統一されている。
店内奥には蓄熱式の暖炉。家具はアンティーク調で統一されている。

 

紗希さんは三田市で家業を手伝ってはいたが、オーナー創業者の父がいる職場では“二代目”というプレッシャーもあり、今後のことを模索していたときに、この美麻の家でのカフェ運営をとりあえず任されることとなった。「(家業の手伝いも長く続かなかったけど)3年続けたら辞めてもいいかなと思って」。そう言いながら、2008年のオープンから9年間、このカフェの店主を続けている。

開店当初はコーヒーのことはまったく知らなかったそうだが、日本スペシャルティコーヒー協会のSCAJコーヒーマイスターの資格をとり、ハンドピック(生豆に含まれる欠点豆をチェックして除ける作業)や自家焙煎も行っている。ブレンドコーヒー以外にもシングルオリジンを提供。そのコーヒーのお供は、サント・アンから直送されるケーキだ。

ンドピック。焙煎のムラになる欠けていたり大きさが不均一な豆を除く作業。
ハンドピック。焙煎のムラになる欠けていたり大きさが不均一な豆を除く作業。
焙煎機は東京・南千住にある自家焙煎珈琲の名店「カフェ・バッハ」田口 護さんが監修したモデルを使用。店内でいただく美麻ブレンドは550円。焙煎豆の販売のみも行っている。
焙煎機は東京・南千住にある自家焙煎珈琲の名店「カフェ・バッハ」田口 護さんが監修したモデルを使用。店内でいただく美麻ブレンドは550円。焙煎豆の販売のみも行っている。
コーヒーのケーキ450円。濃厚なバタークリームはもちろんコーヒーに合う。
コーヒーのケーキ450円。濃厚なバタークリームはもちろんコーヒーに合う。

 

蓄熱式暖炉がほんわかと暖かい客席では、地元の奥様と思しき2人組と、紅葉を観に来たのだろうなという若いカップルがケーキを食べながら、コーヒーを飲んでいる。その暖炉の薪は父・肇さんが夏に作りに来てくれるという。ご両親が引退後はこの店を引き渡すのかな。「いや、父もここはもう諦めてると思います(笑)」。三田から離れて9年間も続けた店は、すっかり“二代目の店”ではなく、紗希さんの店になっている。

お出迎えのフクロウがチャーミング。店の裏には冬に備えた薪。
お出迎えのフクロウがチャーミング。店の裏には冬に備えた薪。

 

 

名称

美麻珈琲

業種

カフェ

URL

http://www.miasacoffee.com/

住所

長野県大町市美麻14902-1

TEL

0261-23-1102

営業時間

10:00~日没

定休日

木曜

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