【長浜】ツイードピクニック、盆梅、曳山まつり
琵琶湖のほとりの町、長浜。そこで行われるイベントの数々から私たちのオススメをご紹介します。まず、琵琶湖畔の環境を最大限生かして行われるツイードラン・イベント「ツイードピクニック長浜」(今年は11/3開催)。そして、長浜が誇るアート、樹齢400年以上とも言われる梅の木などを使った「長浜盆梅」展。そして巨大な曳山(ひきやま)がまちなかを巡行する「長浜曳山まつり」。ぜひ、イベントの時期に合わせて長浜へどうぞ!
【11月】ツイードピクニック長浜
長浜駅からは、西側へ5分も歩けば琵琶湖へ到着。湖に臨んで国定公園「豊公園」が整備されています。
11月3日の祝日、ここ豊公園で開催されるのがツイードピクニック長浜です。
ツイード素材のジャケットや半ズボン、ハンチングなどで装い、クラシック自転車でまちを走るイギリス発のイベント「ツイードラン」の長浜オリジナル版として2016年から始まり、今年で3回目。
「ツイードファッションがドレスコード?」「自転車に乗らないと参加できないのかな?」という心配はご無用です! ドレスコードは推奨の範囲なのでふだん着でふらりと訪れてもOK、自転車がなくても大丈夫です。
市内の農家や酒蔵などが出店してのローカルフード販売や、アンティーク小物や自転車アイテムの展示販売、ケルト音楽やフォークダンスのライブなどが盛り込まれ、湖畔で食べ物や音楽を満喫できるようなゆるいフェス仕様になっています。
もちろんツイードランファンに向けてのライドタイムも用意。琵琶湖沿いから駅西側のまちなかを巡る、スタッフおすすめルートを設定しています。お気に入りの自転車を持ち込んでください!(※ライド参加は事前申し込みが必要です)
今や世界各国、日本では東京などでも開催されているツイードランですが、日本一の琵琶湖の景色を楽しみながらというのは、長浜だけ!
イベントを主催するのは、ツイードウェアの仕立屋主人やアウトドア好きなどまちの有志約10人。「クラシックなツイードウェアと自転車のスローさは長浜のまちに似合うはず!」との思いが発端になっています。
過去2回は、全国から50~60人が集結。ライドを通じてまちの歴史や文化に触れてもらえるようにと、点在する商家や町家、レトロモダンな近代建築、港があった名残である舟板塀(ふないたべい)のある通りなどを巡りました。
最新情報や雨天等の当日対応についてはオフィシャルサイトをご確認ください!
写真提供:ツイードピクニック長浜実行委員会
【開催日】 2018年11月3日(祝・土)
【時間】 9:30~15:30
【会場】 豊公園(長浜城)
滋賀県長浜市公園町1325(JR長浜駅からおよそ徒歩5分)
【参加費】 無料
【ドレスコード】 ツイード(推奨) ※装いのどこかにツイード素材のものを身につけてください。
【雨天時】 雨天時は別所にメイン会場を移して開催します。
詳細はこちら http://dondonbashi.com/tweedpicnic
問)tweedpicnic@dondonbashi.com
【1〜3月】長浜盆梅展
JR長浜駅西側の線路沿いに建つのが慶雲館(けいうんかん)。明治20年(1887)、京都に行幸していた明治天皇が東京に戻られるときの休憩所として、長浜の実業家・浅見又蔵が資金を投じ建築しました。
国産ヒノキを使った書院風の造りの2階建てで、南側の部屋からは日本庭園が見渡せます。天皇の滞在はわずか1時間程度という短さでしたが、その後浅見家の別荘に、さらに時を経て同家から市に寄贈されました。
ここが毎年1~3月に行われる長浜盆梅展の会場に。盆梅とは、鉢植えの梅のこと。いわば盆栽の梅バージョンです。大人数人でようやく抱えることのできる大鉢サイズの木や、天井に届くほどの枝振りのものもあり、「手の平サイズ」「老人の趣味」といった盆栽のイメージを覆します。もはや、盆梅という名のアートです。
会期中は、1階の3間続く和室を中心に常時約90鉢が陳列されます。開花に合わせ入れ替えが行われて、総数としては300ほどにもなります。
必見が「不老」と名づけられた木です。推定樹齢400年超の古木が力強い花をつける様子は、まさに命の力そのものを見るよう。また、展示品の中では最重量級である「芙蓉峰」は、鉢を含め800kgもの重さがあります。
目を奪われるような樹や、展示数、67年続く開催の歴史などを合せて「歴史も規模も日本一」としています。
主催する長浜観光協会には、盆梅を管理する専門職員がいるほど。一鉢一鉢を作品のように大切に扱い、木にとっての最高の瞬間を会期中に届けようとしています。慶雲館を舞台とした芸術とも言えるのが、長浜の盆梅展なのです。
会期中は、夜間ライトアップ期間があるほか、2019年に開催される第68回同展では、京都造形芸術大学の学生が展示を演出。公式Facebookでは開花状況を随時投稿しているので来館の目安になります。
写真提供:長浜市
第68回長浜盆梅展
【開催日】2019年1月10日(木)~3月10日(日)
【時間】開館9:00~17:00(入場は16:30まで)
【備考】会期中無休 夜間ライトアップは2月2日(土)~3月3日(日)の土日祝で、20時まで入館可能。詳しくは下記サイトをご覧ください。
【主催】長浜観光協会 http://kitabiwako.jp/
詳しくはこちら
長浜盆梅展公式 http://bonbai.jp/
Facebook 長浜盆梅展で検索
【4月】長浜曳山まつり
長浜駅一帯は、天正2年(1574)に豊臣秀吉が琵琶湖畔に城を築き、城下町として整備したことに、まちとしての始まりがあります。
そんな秀吉にちなむ祭りが、「長浜曳山(ひきやま)まつり」です。
駅から徒歩10分ほどのところにある長浜八幡宮の春季例祭で、秀吉が当時荒廃していた八幡宮の祭礼を再興させたことがルーツと伝わり、400年を超す歴史があります。
毎年4月9日~16日に行われ、15日の本日(ほんび)がメインの日にあたります。
祭りの華が、巨大な曳山。そして曳山に設けられた舞台で子どもたちが演じる歌舞伎(13、14、15、16日上演)です。
曳山は全部で13山(ざん)。城下町時代の区割の町(ちょう)ごとに1山ずつ所有しています。飾り金具や木彫、中世ヨーロッパのタペストリーを利用した幕など、山ごとに細工が凝らされ、「動く美術館」の別名も。
舞台を持つ12山のうち、毎年4山が出番山として出場。子ども歌舞伎の役者には、5~12歳にかけての男子が選ばれます。普段はゲームに夢中な子たちが猛稽古を積み、艶っぽい女形や見栄を切る武者を演じる姿はあっぱれの一言。惜しみない拍手が送られます。
行事に伴う作法や、山組ごとに異なるハッピや提灯の意匠など、細やかな部分にも見どころがたくさん。こうした形式の美しさに加え、地域が子どもを育てるというコミュニティーが築かれているのも長浜曳山まつりならでは。子どもたちを見守る大人の姿も魅力になっています。
写真提供:クレジット記載以外はすべて長浜市
【開催日】毎年4月13日~16日
長浜駅東側一帯で、曳山が巡行し、子ども歌舞伎が上演されます。日程ごとに巡行、上演場所が変わります。詳しくは下記サイトや長浜観光協会に問い合わせください。
詳しくはこちら
問)長浜観光協会 0749-65-6521 http://kitabiwako.jp/
長浜曳山博物館 http://www.nagahama-hikiyama.or.jp/