【レポート】日本酒麹づくり&農家民泊 11/12-14
若杯者プロジェクト
今回は、日本酒を自分たちの手でイチから作り上げる「若杯者プロジェクト」の実行委員長である柴田くんが、自ら体験レポートを綴ってくれました。
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今年の5月の田植えから始まった、第3期若杯者プロジェクトは、いよいよ酒づくりの工程へ。9月に刈り取った天日干しコシヒカリを使って、酒づくりは、麹づくり、仕込み、しぼり、瓶詰火入れと進んでいきます。
会場となったのは福井県若狭町の鳥浜酒蔵。国の登録有形文化財に指定されています。レンガの煙突が目印です。ポカポカいい天気の中、麹づくりが開催されました。
1日目の作業は「洗米」「浸漬」「蒸し」「種切」。種切とは、蒸米全体に均一に麹菌を振りかける作業で、集中力が必要とされます。この大役を果たした彼女は、一人旅で来福中だった広島の女子大生。若杯者プロジェクトの情報を聞きつけ、参加してくれました。
2日目の作業は「盛り」「仲仕舞」。普段入ることができない「室(むろ)」と呼ばれる部屋で、お米に麹菌が定着し成長させるために24時間態勢で、米の状態を管理しました。麹が均一に成長するように手で混ぜたり、通気孔を開け閉めしたり。
若狭町三方五湖の周辺には多くのうなぎ料理屋があります。昼食で寄った所は鳥浜酒蔵から徒歩5分の「魚三」さん。福丼県(福井県内で「丼」をPRするブランド)でも紹介されています。空腹と美味しいものを前にして、みんないい笑顔。写真早く撮って!のご要望にお応えして、シャッターは1回だけ(笑)
参加者が多くなったので夜の宿泊所を変え、若狭町かみなか農楽舎(農業研修施設)へ。囲炉裏を囲んで宴の始まりです。地元の方から「ナヌカザメ」の差し入れがあり、福井県立大学小浜キャンパス海洋生物資源学部の学生さばいてくれました。今日はお疲れサメでした!乾杯!※宴は翌朝5:00まで続きました(笑)
夜は2時間交代で、酒蔵へ。宴の賑やかさとは対照的に、夜の酒蔵はとても静かで、まさに「シ〜ン」という感じ。ついヒソヒソ声になってしまいます。
3日目の朝の5:00。麹を室から「枯らし場」へ運び出し、枯れ山水のように模様をつけ乾燥させます。麹は乾燥が苦手なので、水分を含む米内部へ侵入していき、麹が完成します。乾燥が済んだら、次の「仕込み」まで冷凍保存。ずっと起きっぱなしだったから、しばらく眠っていただきます。しかし3日目は月曜日。学生さんは学校へ、社会人は職場へ。ハードで濃い3日間でした。
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次回は12月4日(日)の「仕込み」です。タンクの中で、今回の麹と蒸し米、酵母、水を加え、いよいよアルコールを発生させる工程になります。それでは皆さん、発酵の神秘の世界でお待ちしております!
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