「まちやどをはじめよう」 Report
2017.2.8 HAGISO 宮崎晃吉さん✖️ BOTA 佐藤英人さん
2017.02.10
山形市七日町・BOTA theaterで、町全体を宿にする試みについてのイベントが行われました。
2017年2月8日19時。山形市七日町シネマ通りBOTA coffee 2FのイベントスペースBOTA theaterにて、HAGISO宮崎晃吉さんをお迎えしたトークイベントが開催されました。募集人数ぴったりの30人がつめかけた会場で、「萩荘」に始まった宮崎さんのリノベーションの活動のこれまでや、〈hanare〉で展開されている「まちやど」の考え方やマネジメントの手法などをご紹介いただきました。
参加者のなかには自らまちやどをやってみたい人なども遠くのまちから駆けつけ、宮崎さんと意見を交わす場面もありました。また、宮崎さんとモデレーターである佐藤英人さんとの対話を通して、山形でもどうやったらまちやどを展開できるか、どんなふうにさらに山形のまちを魅力的にできるのか、どんな人に来てもらいたい町にするのか、といったことを参加者みんなが考える夜になりました。
まち全体をホテルに見立てる、という宮崎さんのコンセプトの解説。ハブ的に機能するひとつの場所〈HAGISO〉をホテルのフロントとして機能させる(=〈hanare〉)。まちの空き家は客室になる。まちの銭湯は客室のお風呂にがわりになる。カフェやレストランはホテルの食堂になり、商店街はお土産屋になる。まちのお寺は文化体験スポットとなる。こうして旅行者はまちの一員となってまち全体を楽しめるようになる。ホテルとはつまり、独自の価値観や切り口によってまちを編集する機能をもつものであり、その価値観を共有できる人の入り口である。 これを、山形でやっていくためには? 僕らはさらにどんな一歩を踏みだすべきだろう。 〈HAGISO〉は「私営の公共施設」であると宮崎さんは言う。付加価値ではなく「負荷価値」、つまりあえて負荷がかかることを楽しむ感覚が大切だとも宮崎さんは言う。そして「最も価値が低いと思われているものこそ宝」とも。この価値の転換の感覚と術を、僕らはしっかりと学んでいきたいところだ。 主 催:山形リノベーションまちづくり推進協議会 / 企画運営:山形リノベーションまちづくり推進協議会・BOTAcoffee
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