こだわりの食肉加工職人
metzgerei kusuda/楠田裕彦
こだわりの食肉加工職人、楠田さんの店・メツゲライ クスダは神戸の六甲道と芦屋にある。店内では無添加のハムやソーセージ、ベーコンのみならず、洋風の総菜やBBQ用にマリネされた肉などを購入できる。芦屋店では店内で食事できるスペースもある。
神戸は欧米系の食文化が古くから根付き今でもパンや洋菓子などの消費量が多いことは知られている。ハム、ベーコン、ソーセージといった食肉加工品もその例外ではない。楠田さんのお父さんがハム職人だったこともあり、仕事をするようになってから、ハムやベーコンづくりの修行のためにドイツやフランスに行くということも彼のチョイスの中では自然なことだった。
「ドイツでは3年、フランスでは1年過ごしました。帰国してドイツにある食肉加工品の専門店と同じような店をつくりたかった。良い状態で余計なものを入れずに素材そのものの味を楽しんでもらうのです。伝統的な職人の手仕事文化を継承しつつも、新しいテクニックにも積極的にチャレンジしていきたい」と語る楠田さん。
「ヨーロッパでは週末になると家族で郊外の公園に遊びに行ってピクニックをするんですよね。そしてパン屋で買ったパンにメツゲライ(メツゲライとは、ドイツ語で「自家製ハム・ソーセージの専門店」を指す)で買ったハムやチーズをはさんで楽しむのが一般的。ハムやソーセージといった保存食は屋外での食の楽しみを広げてくれる。家庭で食べるものはもちろんだけど、屋外で食べる楽しみや提案をしていきたいと思っている。神戸には六甲山があり、アウトドアで楽しめる環境が沢山ある。もっと外で楽しめることをなにかやってみたいですよね」
僕もお店でソーセージやハムを購入したことがあるが、ただただ旨いの一言。今度は六甲山に彼のハムを持参して、山頂でサンドイッチを味わってみたい。