山形が誇るキャバレー「白ばら」を守りたい
歌手の白崎映美さん
※終了しました。
山形県酒田市に残るグランドキャバレー「白ばら」。
かつては大人の社交場として100人を超えるホステスの方が在籍し、連日連夜賑わっていたその場所が、存続の危機に瀕しているのをご存知でしたか?
音楽集団・上々颱風のメンバーでもあり、歌手の白崎映美さんは酒田市生まれ。
地元の伝説の場所「白ばら」を残すため、クラウドファンディングに挑戦中です。
白崎映美さんは「白ばら」との出会いをこう語ってくれました。
「初めて足を踏み入れた時、もうびっくりしてしまって。『ああ、失敗したちゃ~、自分の地元さこんないいどごあったんだ。気がつがねがった~!』って」
ビロード貼りの椅子が並び、その間を埋めるように椰子の木が生い茂り、くすんだ電球をたたえたシャンデリアが鎮座している「白ばら」の様子は、そこで囁かれてきた言葉や交わしたお酒の香りすら、まだ感じられるよう。
しかしそんな「白ばら」は、たくさんの人に惜しまれながらも、経営難から一度は閉店してしまいます。
そこで立ち上がったのが白崎さん率いる「白ばら」を愛する山形の仲間達でした。
一度閉店してしまった挙句、消防法などに阻まれてなかなか営業再開ができない「白ばら」をもう一度盛り上げようと、一夜限りのナイトショーが行われ、クラウドファンディングも立ち上がりました。
復活した「白ばら」で、みんなで乾杯する夜を夢見て
クラウドファンディング「東北の地に残る昭和の大衆文化遺産を守る。グランドキャバレー『白ばら』再生物語」プロジェクトは、6月29日いっぱいまで支援を募っています。
ここにきて200万円近くの支援が集まり、山形だけではなく、全国に「白ばら」を応援する輪が広がっているようです。
「いいことも、悪いことも、たくさんのことがここで行われてきたんだろうなぁって」
白崎さんが目を細めて語るそんな魅惑の「白ばら」。話を聞いているだけでも、「あぁ、いつか行ってみたい」とため息が出てしまいそう。
続々と集まる支援を眺めて、白崎さんもとても嬉しそうです。
「嬉しちゃ~、支援してくださったみなさんにお礼を言いたいです。そして、白ばらで全員で乾杯しっでちゃ~」
「白ばら」を知っているひとも知らない人も、ちょっとした支援で「白ばら」応援の輪に入ってみるのもいいかもしれません。
クラウドファンディング「東北の地に残る昭和の大衆文化遺産を守る。グランドキャバレー『白ばら』再生物語」プロジェクト
追記: 2017年6月29日23:59に本プロジェクトは終了し、無事に目標金額を達成いたしました!
執筆・出川 光