はじめての「ワラ細工」〜ミニほうきを作ってみた〜
「工房ストロー」から学ぶ、あたたかい藁の手仕事
※山形へ移住したライター中島による、山形で体験する“はじめて”の食べ物、イベントなどを記録するコラムです
藁(わら)細工のワークショップに行ってきました。
藁とは、お米や麦の稲を脱穀し、残った茎を乾燥させたもので、稲作がさかんな地域では、草履や縄など、古くから生活用品の素材として親しまれてきました。
ワークショップの講師は、伝統の藁文化を、現代の暮らしにフィットする新たな道具としていまに伝える「工房ストロー」の髙橋伸一さんです。 農業を営む高橋さんが収穫したお米の藁を材料とし、実用的なアイテムを生み出していきます。
稲作から暮らしまでつながる、まさに米どころ山形ならではのワークショップ。時期によってテーマが変わり、さまざまな藁細工を体験することができます。
今回のテーマは「ミニほうき」です。
藁を長さごとに4等分し、1束づつ横に継ぎ足すように、麻紐を巻いていく。やわらかい藁に触れながら黙々と手を動かします。「手仕事ってこういうことか…」と感じながら、ひたすらに。
持ち手を残し、麻紐をこま結びして、根元の切り口を木工用ボンドで固めます。最後にハサミで毛先を切りそろえたらできあがり。
お米の藁だけでなく、すすきの茎(穂がとれて残った部分)でも作ることができるそうですよ。
完成したカラフルなミニほうきたち。同じ材料を使ったはずなのに、参加者12名でそれぞれ仕上がりがこんなに違う。そして、やっぱり我が子が1番かわいい。この“愛着”が、手作りの醍醐味ですね。
集中していたせいか、2時間のワークショップがあっという間に終わりました。
このミニほうきは、PCのホコリを取り除くのにぴったりで、自宅のデスクで愛用しています。
藁のあたたかさ、暮らしの道具をつくる手仕事の楽しさを、ぜひ体験してみてください。
次回の開催は12月を予定しています。詳細は、工房ストローのFacebookページ、もしくは、ワークショップの会場である「とんがりビル」のFacebookページをフォローしてご確認ください。
>>「はじめての山形」シリーズのアーカイブはこちらから