Local Learning Tour @山形_報告書/2018.3.24~25 現場レポート!
まちへの移住につながるような「ちょっとした日常の旅」と。
一眼レフカメラの使い方や1枚の写真に宿る大いなるチカラを学ぶという「クリエイティブ能力の発掘」と。
そしてローカルタウン山形に眠る「まちの魅力との出会い」と。
そうしたものすべてを融合させたようなイベント「ローカルラーニングツアー in 山形」が、2018年3月24、25日の2日間に渡って山形市内で開催されました。
講師に写真家MOTOKOさんをお迎えし、オリンパス株式会社の協力のもとに開かれたこのイベントには、遠くは大阪、横浜、東京から、近くは山形市内から12名が参加。全員が首からカメラをぶら下げてまち歩きし、山形のまちの魅力を体現する人に出会いコミュニケーションしながらファインダーを覗き、撮影することを通して、新しい学びを得るということを体験しました。主催は山形リノベーションまちづくり推進協議会、山形市。
郁文堂書店に集合となった初日はまず、MOTOKOさんによる自己紹介とこれまでの活動について、特に「田園ドリーム」や「小豆島カメラ」「長浜ローカルフォト」といった、写真で地域を元気にさせてきた活動が紹介されました。
その後、参加者全員にオリンパスの最新ミラーレス一眼カメラが手渡され、実際の使い方のレクチャーを受けました。スマホでは写真を撮るけれどカメラはほとんど使わないという人や、一眼カメラを使ったことがない人も基本的な操作をやさしく学び、カメラ使いを自分のものにしていきます。
さあ準備OK。いよいよ山形のまちへ。初日は七日町周辺がターゲット。最初に向かったのは老舗の漬物屋さんである「丸八やたら漬」。社長の新関さんにお話を伺いました。
次なる目的地はシネマ通りの「メガネハチヤ」。まちの歴史を知り尽くし、貴重な歴史的資料も数多く所有する店主・蜂屋さんを訪ねました。
「郁文堂書店」では店主の原田さんに、お店の歴史をお聞きしました。斎藤茂吉や司馬遼太郎といった人たちとの交流についても。
さて、2日目。今度はみんなで蔵王へ。
自然あり温泉ありゲレンデありという山形の観光地。山麓からロープウェイを乗り継いで、まだ雪深い蔵王山頂をみんなで目指しました。みんなを引率しお話を聞かせてくださったのは、蔵王山岳インストラクターの合田さん。ホワイトアウトしそうな景色の中で、蔵王の自然の魅力についてお話くださいました。
山頂から下りて温泉街へ。蔵王系こけし工人、岡崎さんのお店でお話を伺いました。
最後は山形市七日町に戻り、各自でベストな1枚を選んで、選んだ理由とコメントを発表。MOTOKOさんに講評してもらいました。
講評会では、同じひとに会い、同じひとを撮影するのでも、撮るひとが違えばこんなにも違う写真になるのか、という新鮮な驚きと面白さがありました。また、同じひとを写すのでも、そのひとのどの表情や雰囲気を選ぶのかという気もち次第で写真がまったく変わるということも。どんなふうに撮りたいかという態度が大切であること、そしてそのためには技術がいることを学んだ気がします。
2日間を通して、参加者みんなが楽しそうにカメラを持ってくれたこと。ちゃんと自分の言葉で取材して自分らしく写真を撮ってくれたこと。そんな参加者のみんなに向けて、新関さんや蜂屋さんや原田さんや合田さんや岡崎さんがとても丁寧に優しく接して応えてくれたこと。たくさんの笑顔が生まれたイベントになったこと。これが、ローカルラーニングの力か!と感動しました。というわけで、
第1回ローカルラーニングツアー in 山形、これにて終了!
ご参加いただいたみなさん、講師を務めてくださったMOTOKOさん、オリンパスの森さん、そしてみんなの質問に答えてくださった新関さん蜂屋さん原田さん合田さん岡崎さん、本当にありがとうございました〜。
写真:堀越一孝
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